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カボチャ全種類について
なこ 2010/01/09(土) 10:02:56
カボチャの全種類が知りたいのですが
食用になるカボチャは全部で何種類あるのでしょうか。
また、参考になる書籍などありましたら教えてください。
食用になる、珍しいカボチャの種類が知りたいです。

ばんざいうさぎ 【北海道】 2010/01/09(土) 12:35:51
カボチャ全種類というのは、全品種ということでしょうか?もし全種類全品種と言うなら、カボチャというのは世界中のどこにもあるのでこの掲示板に書ききれないほどの品種があります。原産地から世界のどの地域のルートを辿ったかによってそれぞれ性質に違いがある系統になっています(大根やニンジン、ホウレンソウなどもそうです)
日本国内に限れば少なくはなりますが、それでも年々新品種が出てきていますので品種の皆までの把握は無理でしょう

「カボチャ」と呼ばれる植物の分類という意味では、カボチャとその近縁種のペポカボチャ、両者の交雑種というのが大まかなものでしょうか
それが世界の各国で長く栽培されている間にそこの土地に合った性質に変化していろんな品種が生まれました

日本で栽培されているカボチャでも大まかに日本カボチャと西洋カボチャがあります。日本カボチャは昔カンボジア経由で日本に入って(カンボジアが訛ってカボチャと呼ばれた)昔から代々栽培されている加熱しても水分の多い果肉の系統で(日本在来種に多い)。西洋カボチャは最初北海道の開拓期にアメリカなどから導入され、最近は本州でもよく使われだした加熱すると果肉がホクホクとするデンプン質の多い系統です。今では改良も進んで日本カボチャと西洋カボチャを交配した品種などもあります
日本の品種については種苗会社のサイトで調べれば個人でも育てやすい品種がいろいろ紹介されています。野菜種だけを生産している種屋さんのサイトなら昔ながらの固定品種や在来種など今では珍しくなった品種の種が入手できます
カボチャは育てる環境によっては美味しく育たないものもあるので、一番良いのは地元で手に入りやすいものを育てるのが一番育てやすく美味しく食べられます
家庭菜園規模なら場所を取らないミニカボチャも手軽に食べられて良いものですよ。‘プッチーニ’’坊ちゃんかぼちゃ’などがそうです
珍しい個性的なカボチャとなると日本では京野菜や加賀野菜のカボチャくらいでしょうか。西洋種なら皮がマサカリでなければ切れない‘マサカリカボチャ’とか‘クリカボチャ’の系統(これらは元はアメリカの品種。今では純血種は少なく現在のほとんどがこの系統の改良種)、あと違いは皮が白かったり赤かったりと皮の色が変っている、貯蔵性に優れているとかの違いくらいですね

珍しい品種が多いのは圧倒的に外国の品種でしょう。本来のカボチャの品種の他に近縁のペポカボチャ(日本では、おもちゃカボチャがこの仲間)などでも食べられて珍しい・形が面白いなどのものが多いです。ただし外国のカボチャの場合は日本で育てての味の保証はありません。品種によっては一応食べられるものの、あまり美味しくはないので人間が食べるよりも家畜に食べさせるものも多いそうです(世界最大の品種‘アトランティックジャイアント’など)外国種の品種の種は日本では流通がほとんどないのでイギリスやアメリカの種苗会社からネットなどで個人輸入するか、日本代理店を通しての入手となります。種苗法によって植物検疫を通さなければ植物の種は海外からの持ち込み・持ち出しは出来ないので、個人輸入の場合はその手間の為届くのに数カ月待つ事もしばしばです。海外旅行時に個人で買ってきた花や野菜の種を検疫を通さず日本に持ち込むのも原則禁止なので、検疫に届けてからの持ち込みとなります

日本で入手が出来るもので比較的珍しいものと言えば本来のカボチャの仲間ではなくウリみたいなものですが‘ソウメンカボチャ’が面白いと思います。果肉が麺状にほぐれる種類で、茹でてから果肉を内側からひっかくと面白いようにひも状にほぐれてきて、それを食べます

あと、ズッキーニもペポカボチャの一種で立派にカボチャの仲間です。側枝やツルが出ず、茎に直接細長い実が成り開花後3〜4日で収穫できます。実の大きさは20センチくらいの未熟なうちに皮ごと、生でも食べられるカボチャです。側枝やツルがないのでカボチャと比べるとあまり広さは必要ないですが、株が少ないと受粉がおもわしくない事もあるので最低でも5株くらいは並べて植えたほうが良いです。見かけは大きなキュウリみたいで中も白く、でも歯触りが特に良くてクセもなく特に油や肉との相性が良くて食べ慣れると美味しいものです。実が20センチを超えると格段に味が落ちるので小さいうちにすぐ収穫する必要があるために毎日見に行ける畑向きです。夏には家で食べきれないほど採れるので我が家では皮を剥いた大量のズッキーニを煮崩して水を一滴も加えないカレーを作ったりもします

カボチャというのは特に側枝を伸ばし葉を多く出して広々と育て、なおかつ実の数は制限しないと美味しいカボチャが育ちませんので、一株でも特にかなりの場所を取る作物です。家庭菜園規模ならビニールハウスの支柱などを使っての棚作りをして枝やツルを誘引すれば場所が節約できます。その際実の大きい品種だと落ちない様に丈夫な紐やネットなどで支える必要がありますが、ミニカボチャだと実が小さく軽いのでその必要もなくうまく育つと思います

畑に複数の違う品種のカボチャを育てるとそれから採れる種は簡単に交雑種と成り親とは違う性質と成りますので、今後も自家採種してその種から育てていきたい品種(特に入手の難しい外国品種など)なら畑には一種類だけを植えましょう(できればキュウリなどのウリ科野菜も植えない方が良い)。交雑すると遺伝の関係で性質がバラバラになり最悪不味い食用に適さないものが出来る事もあります。一種だけを植える場合もF1品種(又は一代交配)と書かれたものは種を採らずに一代だけの栽培として、自家採種するなら在来種や固定種のカボチャを植えるのが良いですよ


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